【アート王S】近代アートの世界
- ハンバート教授 Lv50
- Kyprosa | ヌイアン | 白鴉
シュルレアリスム作品 『裸のある風景』
<作品解説>
カントのコペルニクス的転回において花は「真実の愛」を意味すると定義付けられている。その花を摘もうとして息絶えている裸の男は近代社会の闇の中で苦悩する人類の姿そのものであり、身に付けられた覆面とマントは誰しもが経験するデカルト的な無心であるハルラハッセイヤーを表現するものだ。そのパンツには小宇宙が内包されており、誕生と消滅を永遠に繰り返すイデア的な観念の源泉を爆発させるものである。
裸の男を遠くから見つめるドラゴンの姿はフロイトが提唱する無意識の地平に存在する偶然的な(あるいは運命的な)事象の波であると同時に、ファルシのルシがコクーンでパージを現している。
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